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Diary & ss

日々の雑記とSS。こちらのSSは、サイトの方のテキストとは、設定が違ったり、あり得ないっしょ的なものだったり、いろいろです。気まぐれに更新(笑)

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ジェラシー 1

昨日の日記に、応援拍手、ありがとうございましたー
サイトの方、今、書いてますので、もうちょっとお待ちくださいませ><ノ


しばらく更新とまってますので><
明日も一日出かけてしまって、UPできそうもないので、ちょっと、小話を書いておきました(笑)

「ジェラシー」です。
続きますー。

  1. SS 『ジェラシー』
  2. / コメント:0



「『プレジデント神羅。その隠された過去と隠し子』」
ルーファウスの唇から漏れた言葉に、ツォンは思わず、ギクリと身体を強張らせた。
「隠し子か……まあいるだろうとは思ってはいたがな」
ルーファウスがおもしろそうに、センセーショナルな見出しのついたページをめくる。
「社長……」
ツォンは、思わず声をかけた。
「なんだ」
「そのようなものは、読まれなくともよろしいのでは?」
「なぜだ」
ルーファウスのいぶかしげな視線に、ツォンは、思わず言葉に詰まる。
「世間に流れている情報を知るのは、必要だ」
「まあ……それはそうなのですが……」
「いいか、私は、もう一度、世界に打って出るつもりなんだぞ。こんな程度で動揺してどうする」
そう言うと、ルーファウスは目を記事に落とした。
ツォンは、ため息をついた。
あの災厄から二年以上が過ぎており、星痕も根絶したとあって、人々の生活も、元通りとはいかぬまでも、かなり復興は進んでいた。
ルーファウスが、最近、タークスに命じて集めさせているのは、世間で出回っている、神羅のことを書いた記事だった。神羅カンパニーは、今や、災厄と星痕を引き起こした大罪人扱いされており、雑誌、とくに週刊誌の記事は、読むに堪えぬほどの中傷誹謗に満ちた、酷いものだった。
だが、それでも、ルーファウスは、そうした記事を集めさせることをやめなかったし、そして、集められた記事には、必ず目を通していた。
それが、またいずれ、神羅カンパニーを復活させるための布石だということは、ツォンもわかっていた。そのために、情報を集めるのが必要なこともわかる。
だが、なぜ、プレジデントの隠し子の記事まで、読まなくてはならないのか、と思っても間違いではないと思うのだった。
「ほう……」
ルーファウスの、驚いたような声が聞こえ、ツォンは整理していた資料から顔をあげた。
「ラザードか」
その言葉に、ツォンは、思わず頭を抱えたくなった。
「ツォン、おまえは知っていたのか?」
「……なにを、でしょうか」
「その顔だと知っていたな」
ルーファウスが、鼻で笑った。
「ソルジャー総括だったラザード、あれは、私の異母兄か?」
ツォンは、どうしたものかと、必死で頭を巡らせた。
だが、ルーファウスは、いつも通り容赦がなかった。
「答えろ」
そう言われてしまえば、ツォンには逆らえない。
「……はい」
呟くように答えると、ルーファウスは、鼻で笑った。
「なるほどな。この手の雑誌の記事も、嘘八百というわけでもないわけか。もっとも、もう、うちの力が働いていないからな、嘘を並べなくとも、真実がどこからでも手に入るということなのかもしれんがな」
だがそれきり、興味は失ったらしく、ルーファウスの手が、その雑誌を、無造作に、読了済みの箱に放り投げた。
だが、ふと手を止める。
「兄か……まあ、ラザードにも数回会ったことがあるくらいだしな、そう言われてもな……」
そして、軽く肩をすくめると、次の雑誌を手に取った。
この雑誌の山は、エッジに住む情報屋が二週間に一度、届けにくるもので、いわゆる大衆誌から、ローカルな雑誌まで、ありとあらゆる出版物を網羅していた。
何気なく、ルーファウスの指がとりあげた雑誌を見るなり、ツォンは、「社長」と声をかけていた。
「なんだ」
「休憩にしませんか」
ルーファウスはじろり、とツォンを見上げた。
そして、手に取った雑誌に目をやる。
その表紙を確認し、からかうような目をツォンに向けた。
「これを私に読ませたくないか?」
「………いえ……」
呟くように答えたツォンに、ルーファウスは、性質の悪い視線を投げた。
そして、足を組み、その雑誌の表紙をめくる。
ぱらり、ぱらり、と、ルーファウスの指がページをめくっていく音が響く。
いたたまれなくなり、「コーヒーでも……」と呟くと、じろり、と睨まれる。
もっとも、その目つきには、いくぶん、からかうような色が浮かんでいたが、「そこにいろ」と言われれば、従うほかはなく、ツォンは、居心地悪い思いをしながらも、資料の整理を続けた。


つづく
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